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ちょっとマイノリティ
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いつも気付けば少数派・・・  by宮上修二

by minority-m
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皐月の宵に不思議な絵に出会う
忙しさと右手首の負傷でブログ更新も滞り気味である・・・

ここ数日忙しかった。現在の天候に大きく左右されるので、妻に「スキー場の職員みたい。」とよく言われる。この忙しさは一昨日、きのうは果てしなく続くんじゃないかとさえ思ったが、今日はちょっと涼しく明日からはちょっと楽になるだろう。

昨日、忙しさから逃げ出すように宵の町にさまよい出た。久しぶりに夜風の中歩くのは心地よかった。栄町を下っているとカフェクリームの明かりが目に留まったので滑り込んだ。

店内では宮路かね子さんの絵画展をやっていた。カラフルな色彩の作品群で、なんだか店の雰囲気もいつもとちょっと違って感じる。

小さな男の子と女の子のペアが遊んでいる絵が多い。一見するとメルヘンチックな、ほのぼのとした絵に見える。だが、よく観てみると「奇怪」とでもいえる奇妙な絵が多い。子供の顔が不自然な角度だったり、変なところから男性が顔を出していたり・・・それもある、でも色使いも含め、どうもそれだけではない感じがする。

なぜか怖い・・・のである。そう感じるのは自分だけかも知れない。ただマスターが、「子供の夢の世界を描いたとのことです。」というのを聞いて、自分の感想はあまり的外れではない気がした。

子供の頃見た夢は、例え友達とわいわい遊んでいる夢であって、どこかもの悲しく寂しいものだった。夏の日差しの中の明るい風景であっても、どこか目覚めているときに見る風景よりトーンが落ち、鮮やかでない。
童話(メルヘン)が実は結構残酷であるように、無邪気のなかに本来の人間の闇があるような気がする。

「カエルがいる絵が結構あるでしょ?」とマスターがいう。
「このカエルは作者の亡くなったお父さんなんです。なんでもお父さんが亡くなったあと、カエルが現れ、しばらくの間姿をみせていたようで、お父さんの生まれ変わりだと思っていたそうです。」

やっぱり自分には、楽しい絵には見えないなあ、BGMがずっと忌野清志郎だったせいもあるかも知れないが。
by minority-m | 2009-05-14 23:49 | 身辺雑記