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ちょっとマイノリティ
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いつも気付けば少数派・・・  by宮上修二

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夢の中の2日間
一昨日、昨日となんだか夢の中にいたようで、今日もなんだかその余韻が残っている。

土曜日、昨年亡くなった友の命日を前に、友を慕う音楽仲間や悪友が集った。飲みながら、語りながら、そして音楽仲間が演奏するというイベントだった。
駅前の居酒屋にざっと40人程。思えば去年、余命を宣告された友と最後に飲んだ居酒屋だった。そして集まった中には、もちろんアイツの愛したカアチャンもいた。

現在ギターひとつ満足に弾けない自分は演奏に参加できず、忸怩たる思いもあった。だけどその分、プロも含む、この町で有数の腕に覚えのあるミュージシャン達のライブが存分に盛り上げてくれた。
演奏の合間、音楽仲間達が、自分が持ち込んだ等身大のアイツの写真に語りかけるのを見て、ちょっとだけでも参加できたかなあと嬉しかった。

「ゼッタイ、アンタ、ココニ居ルヨネ、ココニ居ラナアカンヤロ!」

イベントの後半、歌っているヤツに向かって「泣くなよ、泣かんと歌えよ!」といっていたヤツ自身が「アカン、涙出てきた・・」と先に泣き出した。

底抜けにアホタンなとこあったけど、ホンマにみんなに愛されとんたんやなあ、Kちゃん!

そうそう、イベント終了後、デカイあいつの写真は、あいつのカアチャンがふたつ返事で貰ってくれた。願ったとおりで嬉しかった。「Kちゃん、一番ええとこへ行ったなあ!」

昨日はそのカアチャンが、主催の音楽仲間とともに自分も食事に誘ってくれた。その食事会の最中、仕事でイベントに来られなかったI君からメールが届いた。心が通じているのだろう。「昨日は来られなんだけど、またI君も来るよ。」とカアチャンに告げると「写真見てもらえるなあ。」と嬉しそうに笑った。

帰り道、カナダに居たためアイツの最期を見届けられなかったアイツの音楽仲間と二人、トボトボと歩きながら話した。「元気な時のKちゃんしか知らんのさ。全然実感ないんさ。」と言った。もう居ないということの整理をどうつけようか戸惑っているようだった。

アイツへの様々な思いが集結した2日間だったと思う。そして自分もその酔いがまだ醒めないまま、今日を迎えている。で今、結局なにを思っているかというと、

「やっぱKちゃん、あんたと飲みたいわ!」

夢の中の2日間_f0160479_0195791.jpg

by minority-m | 2009-09-08 00:20 | 身辺雑記